
久しぶりのブログの更新です
久しぶりに、お勧めの本についてブログを書きます。
忙しくて、HPにアップしていませんでしたが、連休の合間を見て、ここ1~2年読んだ本の中で特に好きな
作家でお気に入りの本を紹介させていただきます。
高殿円さんは、本書、百貨店の外商部で女性営業部員が活躍する「上流階級 福丸百貨店外商部」シリーズが
1~4部まで出ており、まだ継続中です。
ほかに、新米の女性国税徴収官が活躍する「トッカン」シリーズも1~4部まで出ておりまだ継続中です。
ほかにも「ホームズ」を現代に移した「シャーリーホームズ」シリーズもあります。
その中で、「上流階級」シリーズが一番面白いです。
概略
天下の富久丸百貨店芦屋川店で、外商員として働く鮫島静緒。
日本一の高級住宅街・芦屋に住む本物のセレブたちに、ロレックスの時計やダイヤの指輪を持参して
お買い物をしていただくのが仕事です。
新人外商員の静緒に課されたノルマはなんと、月1500万円!
職場の正社員としては珍しく高卒からのたたきあげで働く静緒は、顧客の要望に応えるため、そして
マンネリ感満載の百貨店業界を立て直すため、前のバイト先・パティスリー「ローベルジュ」での人脈
をフル活用して全力で奔走します。
静緒をパティスリーから引き抜いたカリスマ外商員・葉鳥士朗の勧めで、静緒は実家から芦屋の高級
マンションに引っ越した。
ところがそこには思わぬ同居人が。
大嫌いな同僚の桝家修平(29)も、葉鳥の勧めでその部屋に住んでいました。
バツイチ独身の静緒だが、桝家は実は、セクシャリティの問題を抱えていて……。
静緒のお客は、上流階級のとんでもないお金持ちが相手で、我々庶民には縁がない人々ですが、その要求は
様々で、無理難題が次々に出てきて、静緒はそれに振り回され、奮闘するのですが、そのやり取りはとても
人間らしく、静緒は、正直に正々堂々、取り組みます。
その生きざまに、とても引き込まれます。
特にジー―ントきた
特に、私がジー―ント来たのは、タイ人のベンツさんから孫のクリスマスプレゼントに
仮面ライダーのベルトを注文されていて、なかなか手に入らず苦労していました。
静緒は、ずっと気になっていたところ、そのベンツさんが急死されます。
福丸百貨店が葬儀を急遽執り行うことになりました。
それも、タイ式の葬式を急遽上げることになり、静緒が時間の限られる中で、タイ式の葬儀を調べ、
遺族の意向を聞き、お寺を手配し、葬儀の日程を決め、招待客に通知しました。
しかしながら、当日はお孫さんがとてもショックを受けておじいさんのベンツさんの顔を
見れないでとても悲しんでいました。
そこに、同僚の桝屋が出棺直前に現れ、仮面ライダーのベルトを届けてくれ、
お孫さんが笑顔になりおじいさんの顔をみて、大きな声でおじいさんにお別れの
こと言葉が言えた。
というエピソードがとても良かったです。(ネタバレですが)
まだまだ続く
私自身も父親を2年前に亡くし、喪主としてバタバタと葬儀を行ったものですから、
とても大変で、静緒の奮闘ぶりがとても身に沁みました。
また、最後のエピソードの皇族のお嬢さんのご希望にこたえて、葉鳥士朗が屋上の
遊園地のメリーゴーランドを修理して動くようにして、お嬢様を乗せたシーンも
とても良かったです。
2巻、3巻、4巻とも面白さは落ちません。5巻が出るのが待ち遠しいです。