読書日記(5)「人生はたのしいかい」(著者:ゲオルギー・システマスキー、北川貴英)

◆この本をなぜ読もうと思ったのか

たまたまです。ビジネス書をオーディブル(アマゾンのオーディオブック)で見ていて、何の気なしに選んで、とりあえず聞いてみたと言うものです。

生き方やビジネスのノウハウについて、ストーリー仕立てで学べるようにしたもので、その教えで主人公が徐々に成長していくというもので、よくあると言えばよくある種類の本です。

◆ロシアの特殊部隊の教育プログラム!?

ロシアの特殊部隊(スペツナズ)と言えば、ゴルゴ13に登場する恐ろしげな組織ですが、冷戦時代に活躍したロシア特殊部隊の教育プログラムが冷戦の終結後に、世界250か国以上に広まり、そのノウハウがビジネスマンや知識人など様々な分野の方に活用されているとのことです。

現在、ロシアはウクライナに侵攻しており、世界中で猛烈なバッシングを受けており、そのような国の特殊部隊の教えって、このご時世に学ぶなんてと思いましたが・・・

◆その教えは極めてシンプル

ロシア特殊部隊の教育プログラムは、「システマ」と呼ばれるものです。英語で言えば「システム」(仕組み)です。サバイバルや武術といったものもあるのでしょうが、この本で取り上げられているのは、きわめて基礎的でシンプルなもので、その教えもとても短い言葉で表されています。例を挙げれば次のようなものです。

(1)良かったことに目を向ける

(2)ゆっくりやる

(3)知る

(4)距離を測る

(5)呼吸する

(6)姿勢を整える

(7)視線を動かす

(8)限界に触れる  など

◆自分にとってはなぜかしっくりきました

この中で、良かったことに目を向ける、ゆっくりやる、を意識して実践してみました。とても単純なことですが、自分にはしっくりきました。

「良かったことに目を向ける」とは、人間自分の良くなかったことに意識が行きがちで、反省するばかりで、うまくいったことは忘れがちです。意識して今日一日良かったことに目を向けるといろいろあるものです。それを数え上げると良かったことを意識して続ければよいし、気持ちも前向きになります。その振り返りを毎日意識してやることで、良い習慣が身につき意識が前向きになります。

「ゆっくりやる」とは、日頃の動作や作業を意識してゆっくりやるということです。それだけで、一つ一つの動作や作業を丁寧にすることで、かえって間違いがなく効率よくできる。意識すると、切羽詰まった状況でも落ち着いた気持ちで対応できます。

他の教えもシンプルですが、なぜかしっくりきます。自分自身を良く見つめ、相手もよく観察し、落ち着いて物事に対応できる教えです。

◆システマが目指すのは平常心

人生は超長距離走なので、システマの教えは平常心で生きる、それにより短期的に全力を出すのではなく、余力を残しながら働くことが結果として大きなことができる。力尽きるまで働くことに何の意味もないということです。

自分にはこの本の教えがしっくりきましたが、興味がありましたら一読ください。

Follow me!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事