
こんにちは。山陰みらい影山社労士事務所の特定社会保険労務士、影山知也です。
今年の8月12日、米子市の製造業企業であるK社様のご依頼を受け、従業員の皆様を対象としたハラスメント防止研修を実施いたしましたので、その概要と感想をご報告いたします。
研修のきっかけ
K社様では、これまでハラスメントに関する研修をあまり実施されていなかったとのことで、今回はまず「パワーハラスメント」及び「セクシュアルハラスメント」について基本的な事項をしっかり理解していただくこと、さらには「暴言はNG」ということだけでなく、部下や後輩に対して注意すべきことをきちんと注意するにはどうすればよいか、という実務に直結する内容をご依頼いただきました。
研修内容
今回の研修(90分)では、以下の内容でお話しいたしました。
- 法律で事業主に措置義務が課せられている各種ハラスメントについての説明
- パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、マタニティハラスメントの類型
- パワーハラスメントを中心に、どのような言動がハラスメントに当たり、どのような言動は当たらないのか
4.ハラスメントの加害者及び会社が問われる法的な責任
5.動画を視聴しながら具体的な事例をもとに理解を深める
6.ハラスメントにならない注意の仕方のポイント
7.社内で実際に注意すべき事例について、注意するための文書作成、及び実践的なロールプレイ
8.法的なパワーハラスメントには当たらないものの、職場において避けるべき言動の自己チェック
「注意すべきことをきちんと注意する」ための工夫
パワーハラスメント防止というと「怒らない」「強く言わない」ことばかりに意識が向きがちですが、業務上必要な指導や注意を行わないことは、逆に職場の規律や生産性の低下につながります。今回の研修では、次のようなポイントを押さえることで、ハラスメントにならない適切な指導ができるとお伝えしました。
- 指導の目的を明確にする(人格否定ではなく、業務上の行動改善が目的であることを本人に伝える)
- 感情的にならず、冷静なタイミングと場所を選ぶ(大勢の前で叱責しない)
- 具体的な事実に基づいて伝える(「いつ」「どこで」「何が」問題だったかを明確にする)
- 改善してほしい行動を具体的に示す(何がダメで、どうすればよいかをセットで伝える)
- 一方的に話すのではなく、本人の説明や事情も聴く(対話の姿勢を持つ)
- 記録を残す(後日「言った言わない」のトラブルを防ぐため、注意した内容を文書化する)
研修の様子
当日は8月12日、お盆の時期にもかかわらず、会社の役員の方から従業員の方まで、ほぼ全社員に近い約90名もの方にご参加いただきました。ハラスメントにならない注意の仕方を実践するワークでは、皆様が真剣に取り組み、活発な意見交換をしてくださいました。最後には質疑応答の時間も設け、実務に即した質問も多く出て、充実した研修になったと感じております。
お盆というお忙しい時期にも多くの社員の方々が参加され、ハラスメント防止に積極的に取り組まれるk社様の姿勢には、大変心強いものを感じました。
おわりに
ハラスメント防止は、法律で義務付けられているから行うだけのものではなく、従業員が安心して働ける職場づくり、そして会社の生産性向上にも直結する重要な取り組みです。山陰みらい影山社労士事務所では、企業の実情に合わせたハラスメント防止研修を実施しております。「研修を行いたいが何から始めればよいかわからない」「管理職向けに注意の仕方を教えてほしい」といったご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

