形としては社内研修?
パワーハラスメント防止セミナーの開催を米子コンベンションでの開催とZOOMでの開催を呼びかけましたが・・・・・諸事情から鳥取県西部地区のとある会社に伺い、その会社の幹部社員の方を対象にセミナーを開催することになりました。
社員及び役員6名の方にご参加いただきました。
その会社におかれましては、就業規則にハラスメントの禁止や事案への対応等について書かれているということでしたが、社員研修などは行っておらず、ハラスメント対策が重要だと認識され、今回のセミナー開催をご希望されたものです。
セミナー参加者の反応は
1時間20分程度のセミナーを行い、アンケートをさせていただき、そのあとで役員の方及び総務担当の方と意見交換をさせていただきました。
役員の方は、社員が会社を辞めていく理由としては人間関係によるものが多い。パワーハラスメント防止対策をしっかりすることにより、他のハラスメント防止に有効であるとともに社内の人間関係の改善にも有効だと思ったとの感想でした。
また、セミナーの中でパワーハラスメントによりメンタル不調になって辞めたり、あるいは最悪の場合自死に追い込まれた場合、加害者の社員に対して損害賠償請求されるだけでなく、会社が法的責任を追及されること。
安全配慮義務違反及び加害者の社員が行ったことは使用者責任で会社に責任が及ぶことについて説明しましたが、役員の方はその資料に大きく丸印でチェックされていました。
会社としてもパワーハラスメント対策を怠ったことにより大きなリスクになることを役員の立場で敏感に感じ取られていました。
アンケート結果
参加者アンケートを拝見したところでは、パワーハラスメント防止対策の課題として次のような項目にチェックがついておりました。
社員研修の実施が必要
相談体制の整備、相談対応マニュアルの整備が必要
社員の行動指針の作成が必要
トップのメッセージを発信することが必要
まあ、これらはセミナーの中で会社としてパワーハラスメントをなくすために必要な取り組みとして説明した項目なので、そのセミナーを聞かれた後なのでバイアスがかかったご意見とは思います。
自分自身の思い
私自身、県職員として勤務して多くの部署を経験しましたが、職場でパワーハラスメントを受けた経験があり、毎日職場に行くのが本当に嫌で、仕事のことより今日は何もなく無事な1日であればいいがとそのことばかり考えて、仕事に前向きになることもできず自己嫌悪になりながら毎日を過ごした経験がありました。
私が、パワーハラスメント防止対策を社会保険労務士として力を入れている理由は、自分自身の経験を時が過ぎ去り過去のこととして忘れてしまうこともできなくないですが、社会保険労務士として活動する中で、この経験を糧としてあのようなつらい経験をしたけど、その経験を活かして自分の存在価値を作りたいという思いがあります。
また、私自身管理職といて自分の傲慢さに気づけずパワーハラスメントを行っていたと、反省することがあり、自戒するとともにハラスメントの加害者を出さない会社にしていただきたいという思いもあります。